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ホスピタリティ×医療機器(の値段)

2020年11月(予定)に尼崎市東七松町に新しく開院する内科、呼吸器内科クリニック「まつうら内科」院長の松浦 邦臣(まつうら くにおみ)です。

 

開業準備でやらなければならないことは、開業場所の決定、内装工事、医療機器の購入、そして一緒に働いていくれるコメディカルの方々の採用等など多岐にわたります。先日、医療機器のデモンストレーションに見に行ってきたので、今回はちょっとそのお話しを。

 

【医療機器って高いんですね】

病院に長く勤めていると、医療機器・備品は揃っていて当たり前。その値段などあまり考えず、揃っていなければ「こんなものも置いてないのか」などと文句を言うこともしばしば(笑)。

 

しかしいざ開業となると、これらをすべて自前で揃えなければなりません。それまで「あれも欲しい、これも欲しい」と夢(妄想?)が広がっていたのに、目の前にその機器とあわせて購入費という現実が突き付けられるのです。

 

「…この機械、こんな値段するのか!?」

 

さぁ、ここから夢と現実の適正なバランスを探さなければならなくなります。

 

私はこの答えを「ホスピタリティ」と考えました。

 

 

【サービスとホスピタリティの違い】

一般的に「サービス」と解釈されることの多いこの言葉ですが、相手が求めることをマニュアル通りこなすのが「サービス」、相手にこうしてあげたら喜んでくれるかなと考えて行動することが「ホスピタリティ」です。

 

例をあげるなら

・電子カルテは自分の使い勝手だけでなく、スタッフにもわかりやすいものを。

・レントゲンはもちろん、採血も血算(白血球数や赤血球数)やCRP(炎症反応)だけでも院内で実施し、すぐに感染の有無が判定できて、適切な投薬の助けとなるものを。

・尿検査やインフルエンザなどの迅速検査は、あいまいな目視ではなく機械で判定できるものを。

・喘息検査は元がとれなくても、患者さんにとって使いやすいものを。

・電話予約だけでなくweb予約もできるように。

・会計システムは、コロナの流行もあって、直接お金をやり取りしなくてよく、かつクレジットカードや電子マネー(ペイペイにしようかな)が使える自動精算機を(最近スーパーにも増えましたね)。

 

他にもいっぱい考えました。

ホスピタリティを考えなければもっと安くできたし、正直「高くついたなぁ…」と思う医療機器もあります。

しかしせっかく自分が目指す医療をやるのですから、ここは投資のしどころと覚悟を決めて購入を決めました。

 

患者さんがもちろん第一ですが、将来クリニックで働いてくれるスタッフも、これだったら少しでも喜んでくれるかなと思って。

 

 

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